足の臭いは遺伝する?
父親の足が臭いと思っていたら、子供の足も臭くなってきた。
あるいは自分の足が父親と同じような臭いがすることに気が付いた。
また、親や兄弟に足の臭いがきつい人がいると「自分もいつか臭いがひどくなるのだろうか?」と不安になったりします。
足の臭いは遺伝するのでしょうか?
こんな悩みを持っている人は意外に多いです。
足の臭いって子供や旦那にも本人にはなかなか言いづらいですよね。
でも、安心して下さい。
足の臭いは遺伝しません。
しかし、遺伝的な要因や、環境、生活習慣が原因となって足が臭うようになることはあります。
要因を一つづつ説明しますね。
足の臭いが遺伝しない根拠
足が臭うのは靴を履いた時に足が蒸れて、汗に混じり合った角質や皮脂などを皮膚常在菌が栄養源として分解するときに嫌な臭いを発するのが原因です。
汗がでる汗腺はアポクリン汗腺とエクリン汗腺があり足の汗はエクリン汗腺から出ます。
このエクリン汗腺は人間の体中にあり、皆が持っている汗腺で遺伝するものではあありません。
遺伝するのはアポクリン汗腺です。
人間の足にはアポクリン汗腺がなく、主にワキ、乳首、陰部、肛門、耳の中などに分布しています。
ワキガの人はアポクリン汗腺が原因なのですが、この汗腺は優性遺伝するので、家系にワキガの人がいれば遺伝する確率が高いです。
全員が脇にアポクリン汗腺があるのではなく、持っていない人も多くいます。
日本人と比べると外国人は多く持っています。
このようにワキガは遺伝しますが足の臭いは遺伝することはありません。
遺伝的な要因
汗腺の遺伝はないのですが、多汗症の場合は遺伝することがあります。
汗が多くでるということは、それだけ足が蒸れやすくなり足が臭う傾向は強くなります。
医学的にも、はっきりと断定はされていないのですが多汗症は遺伝すると指摘されています。
また、多汗症だけでなく水虫の原因菌である白癬菌など、感染しやすい体質も遺伝する可能性が高いです。
環境、生活習慣が原因
同じ屋根の下に住む家族は食生活も同じような生活習慣です。
特に肉好きやジャンクフードをよく食べる習慣を続けていると体臭がきつくなる傾向があります。
一緒に住む家族の体臭が似てくるので気が付かない場合もあるので注意が必要です。
香辛料の多い食事を好むアジア系の人達に体臭が強い傾向があります。
両親や祖父母から加齢臭が漂う時は、あなたも将来的に同じ臭いを発する可能性がありますよ。
しかし、あなた一人が体臭に悩んでも大きな臭いの改善にはならないので、家族全員の食生活を改善した方が良いでしょう。
洋食よりも、日本古来の味噌や納豆などの発酵食品である和食を摂ることが体臭の原因物質を分解してくれるので体臭にはとても有効です。